堅固で大きな胎に交差する黄とアイのモチーフを施した、典型的なバイキング・ビーズ [90349934]
販売価格: 27,150円(税込)
商品詳細
本品は、バイキング・ビーズの典型的なモチーフの1つを再現した、黒ガラスの巻き製法による大きな胎のビーズです。9~10世紀イスラム期にスカンジナビアなど向けに作られ、発掘状態に近くパティナなども多く付着と、収集者から説明を受けました。
ローマン・ビーズでは、黒く見える胎も光を当てると、青や濃い青が確認できますが、本品の胎は光を当てても漆黒のままで、ローマン期とのガラス素材の違いをうかがわせます。また、ごつごつした胎は、勇壮なバイキングの人々にふさわしい、風格のあるビーズとなっています。
本品には、バイキング玉の典型的な1つのモチーフが施されています。最も有名で希少なモチーフは、4C頃の大玉に見られる、格子紋を胎いっぱいに張り付け、格子紋の周囲に赤い枠を配した、格子紋モチーフで、このモチーフの古代ビーズは、現地や主要国の博物館に収蔵されるに限られます。
本品は、もう1つの典型的なモチーフを再現し、大きな黒の胎いっぱいに 太い黄の2本の線を交差させ、交差した中に大きなアイが1つ、計3つのモチーフが施されています。アイの中心にはクリアな水色のガラスを配し、そのすぐ外側に白、そして、その外側で白目にあたる部分には赤い盤を置き、その上に半透明の薄い白のガラスを細く乗せ、まつ毛を想像させるような放射線を描いています。
4-7C頃のササン・ビーズでは、中心のは太陽(あるいは、アイ)で、そこから放射する光を描いたモチーフが施されています。本品でも太陽(アイ)と放射する光のモチーフが施されていると想定されます。
交差する2本の線と大きなアイのバイキング大玉は。研究書 History of Beadsの付表では、900-1000年ころのビーズ(42、43番)として掲載されています。
スカンジナビア地方でも、現地制作のビーズも9C初期などに見られますが、10Cに入り、東方とのバイキング交易が活発になりますと、ビザンチンやイスラム地域で制作されビーズが、多数スカンジナビアに流入しました。
こうした事情から、本品は、バイキング・ビーズの、1つの典型的なモチーフを施し、9-10Cころに北欧向けに制作された大玉ビーズと想定されます。勇壮なバイキングの人々が、大きく健吾なビーズを愛好したことも納得できます。
サイズ:鷹さ 約17㍉弱 幅 約21.5㍉ 孔径 約4㍉と3㍉弱
カテゴリー | ホビー・楽器・アート > 美術品・アンティーク・コレクション > コレクション |
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商品の状態 | やや傷や汚れあり |
堅固で大きな胎に交差する黄とアイのモチーフを施した、典型的なバイキング・ビーズ
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